HERE ARE THE SONICS BEGIN TEENAGE GURLS Radio city TAKING OFF
ガレージロックの祖ソニックスの1st(1965年)。21世紀の今聞いてもぶっ飛ぶ!!これほどのパワーとエネルギーを持ったアルバムはそうないでしょうね。#1「Witch」。音割れしているかのようなジェリーロスリーの声に圧倒。音圧でスピーカー割れそうだ。#2「Do You Love Me」はデイヴ・クラーク・ファイブもカバーしていたモータウン#。ポップな曲に強烈なvo.が乗る感じはスモール・フェイセズの系譜ですね(こっちが先か?)大好き。#3「Roll Over Beethoven」はご存知チャック・ベリー。ビートルズ、ビーチボーイズからE.L.O.etcまで多くのアーティストが取り上げていますがソニックスのコレはピアノがめちゃカッコイイ!#4「Boss Hoss」でオリジナルのガレージロック。ビートに乗ってバックにサックス。リトル・リチャードばりのジェリーの声に改めて圧倒される。#5「Dirty Robber」は50sロックが好きなら文句ないでしょう。ウェイラーズのオリジナルは未聴なので欲しいな。#6「Have Love Will Travel」はルイルイのリチャード・ベリー作(ちなみに「Louie Louie」は2ndでカバーしてます)。間奏のサックスがまた最高。ミドル#ながらグルーヴィーです。#7「Payche」は「Have Love Will Travel」をテンポアップした感じのオリジナル。シャウトがトンでもない!初期キンクスのデイウが演りそうなギターソロも◎。#8「Money (That What I Want)」はビートルズでもお馴染みの#ですがハッキリ言ってビートルズの何倍もカッコイイ。ヤバイですねコレは。余談ですがゴールデン・カップスのカバーも良い。#9「Walking The Dog」はストーンズやドクター・フィールグッドも演ってたけどオリジナルは未聴です。与太郎節でユルイけどカッコイイ。#10「Night Time Is The Rigth Time」はいきなりムーディーな#。相変わらずシャウトしてますが。#11「Strychnine」はめちゃくちゃカッコイイ。ドンドコドラムに弾けるピアノとサックス。それらが音の塊でやってきます。ラスト#12「Good Golly Miss Molly」はリトル・リチャードから。僕はリトル・リチャード死ぬほど好きなんでオリジナルと比べると見劣りしますがそれでもバンド・サウンドでココまでやれたら完璧でしょう。生で聴いたら圧倒される。CDだとココから同じくリトル・リチャード「Keep A Knockin'」(2ndにも収録)とクリスマス#3曲ボートラとしてつくみたいですが僕は2ndとの2in1なので未聴。ソニックスのクリスマス#は聴いてみたいな(笑) カット・ベッチャーのミレニウム。1968年唯一のアルバム。全くもって古びた音に聞えません!美しすぎるメロディとコーラスが全編に渡って堪能できます。#1「Prelude」。1分強のインスト。ドリーミーで遊園地にいるような感覚におちいるーっとそこから流れて始まる#2「To Claudia On Thursday」の牧歌的なメロディが最高です。コーラス/ハーモニーとアレンジワークがまた◎。#3「I Just Want To Be Your Friend」は大好きでサビの美しさは逸品。味付け程度に感じるサイケデリックさも効果的です。次も名曲#4「5 A.M.」。淡く優しいメロディとやっぱ美しいハーモニーが!。名ソフトロック#5「I'm With You」。美メロの洪水が襲ってきます。大音量で聴いたらもう鳥肌モノですな。#6「The Island」はまさにカリフォルニア・サウンドなとにかく眩しくてポップなメロディが大好き。軽快なモータウン#7「Sing To Me」はアソシエイションの#を彷彿させる。その手のソフトロックが好きならストライクでしょう。#8「It's You」はバックで流れるベースラインがビートルズ「Baby You're A Rich Man」的で全体的にもポールの影響がありそうなポップ#。ギタポ好きに是非。カントリーロックとソフトロックの中間に位置しそうな#9「Some Sunny Day」。サビはいつもの如くコーラス/ハーモニーの嵐。#10「It Won't Always Be The Same」は1番好きかも知れない。メロディがとにかく極上です。軽快#でもアレンジに手抜かりがないのがスゴイ!#11「The Know It All」も好きな#で今までになくロック調で中期ビートルズなホーンも鳴り捲り。プログレシッブでカッコイイ。#12「Karmic Dream Sequence #1」は後半に琴がクローズアップされるほど東洋の香り漂うサイケ#。中盤にメロディの山があってそこが特に好き。#13「There Is Nothing More To Say」は名曲。このアルバムではアレンジはシンプルな方だけどそれがメロディが前面に出て歌心を強く感じる。聴かないでおくにはもったいなさ過ぎます。ラストの#14「Anthem (begin)」はテープの逆回転や実験的な前衛音楽で締めてくれます。当時はあまり評価されなかったようですがコレぞ歴史的な名盤です。オススメ! スクラフス2nd。1978年〜79年頃の作品ですが長らくお蔵入りだったアルバム。1stの人間臭い感じもタマらなく良いですが今回はとにかくポップでパワーポップとして考えれば断然コレが一押しです。#1「Teenage Girls」がアルバムを象徴しているかのような超ポップな#でステファンの声も1stよりも荒々しくなく不安定さもない。最初あまりのポップさにビックリしましたが当然ながら大好きな曲です。#2「Go Faster」のパワーポップ#もラズベリーズをソフトにした感じですごく良い。#3「You, You, You」はちょっと1stのガッツさを思い出させながらもやっぱりスタイリッシュな出来ばえ。聴き込むと病み付きになるメロディ。#4「Nick Of Tyme」は1stでは考えられないようなすっきりまとめられたポップロック#。もしかしたら売れたいが為に日和ったか?と思う人も(笑)。でも良い曲です。#5「At The Movies」は疾走感のある#。ちょっと曲調が違うと思ったらステファンが関わってなかった(S・オルーク作)。#6「Edge Of Disaster」はとてもキャッチーな曲でサビでの小刻みな「カモン!カモン!」がラズベリーズ度を上げてます。#7「Now」はデヴィッド単独作。コレは(笑)ラズベリーズ「I Wanna Be With you」の二番煎じのような・・愛すべき#ですね。#8「Boys/ Girls Get Their Own Way」は何といってもメロディが最高。もっとパワフルだとさらに良かったけどパワポファン必聴の部類。で、#9「Alice, Please Don't Go」は名パワーポップ#で個人的にもこのアルバムで1番のオススメ#。パワーポップの良心的#です。#10「breakdown」は「My Mind」をテンポ上げて分かりやすく作り直した感じ。垢抜けたな(悪い意味でなく)。この頃彼らは同時期のナックに影響を受けたらしいですが#11「Danger」はナックやチープ・トリックぽい瞬間がありますね。#12「Treachery」もパワーポップ#。やっぱり1stに比べ圧倒的に正統派パワポ#が多い。オルーク作#13「Rock 'N' Roll Heads」はラモーンズ・パンクです。#14「How We Gonna Do It ?」はアルバム後半をアゲアゲにするポップ#。スクラフスmeetsチープトリックです。斬新さゼロの#15「Shakin'」もカッコイイ。きっとライブ栄えする。このアルバム、ホント世に出て良かったです。ビックリするくらい良いです。多分あなたが想像しているよりも何倍も良いと思いますよ。 ビッグ・スター2nd。クリス・ベルは残念ながら脱退してしまいましたがアレックス・チルトンは健在。1stにはなかったアグレッシブなギターが鳴り響くライブ感のあるギターロック節が響き渡ってます。#1「O' My Soul」からギター全開。オルタナティブなバーズといった感じ。アレックスの声もマッチしてすごくカッコイイ。#2「Life Is White」はバッド・フィンガー系のポップロックで後のスクラフスのような泣きたいのに泣かない強がりvoとバックのハーモニカが泣かせます。#3「Way Out West」は大好きな#でポウジーズなんかに受け継がれていくインディ・ロックのローファイ感のあるナイス・メロディが◎。アコースティック#4「What's Going Ahn」はアレックスの声は憂いを感じさせながらも力強いですね。#5「You Get What You Deserve」のメロディはUK臭があってちょっとスーパーグラスぽいかも。#6「Mod Lang」はストーンズ的オールドスタイルのロック#でディストーションの効いたギターは初期キンクスの音に聞える。#7「Back Of A Car」はこのアルバムの中でも1,2を争う名曲と個人的には思っていて90sパワーポップと考えてもかなりイケてます。大好きです。次の#8「Daisy Glaze」はもっとアレンジをビルドアップさせてコーラス/ハーモニーを効かせればTFCの曲に早変わりしそうな曲だ。途中スピードアップしてからはポウジーズみたいってのは再結成ライブで証明された。#9「She's A Mover」はお得意のロック#でやっぱメンフィスのUSさとバッドフィンガーなUKぽさが混在。#9「September Gurls」はパワーポップのって言うよりもジャンル関係なしのロック・クラシック#。エヴァーグリーンな超名曲です。ビッグスターのカバーって言えば「Thirteen」とこの曲で8割方占めるでしょう。本編はココまででしょうか?#10「Morpha Too」はピアノ演奏のみでデモぽい感じの曲でメロディGood!#11「I'm In Love With A Girl」もこの感じ、オルカン好きにはたまらないでしょう。僕は最初1stばかり聴いていてこの2ndは「September Gurls」をリピートして後は流し聴き程度でしたが、今はホントに大好き。そのキッカケはライブ盤でした。なのでライブ盤も合わせて聴いてみてください。オススメです。さらにはこの後の3rdにポウジーズも加わった再結成盤もとても良いです。 1977年ニール・イネス2nd。所有している3枚からどれにしようか迷った挙句ポップアルバムとしてはって事でコレにしました。当然ながら佳曲の連発です。初っ端#1「Crystal Balls」はいきなりC/W。スティール・ギターにマンドリンも聞えてきます。#2「Catch Phrase」も陽気な#でボンゾズの流れを汲んだポップで楽しい曲。#3「God Is Love」はゴスペルも効かせた美しいバラード(デヴィッド・ボウイみたいだ)→後半はコーラスも盛り上がって大団円。#4「Randy Raquel」は#3をさらに押し進めた様な#で3分ちょっと#だけどすごく重みのある#に聞える。メロディもそうだけど歌詞もジョン・レノン風味。#5「Shangri-La」はラトルズの2ndでもイントロ部をオアシス「Whatever」をパクリ返しして再演していた#。ポール・マッカートニーに匹敵するメロディ・メーカーぶりが伺える名曲。#6「Drama On A Saturday Night」はジョージ・ハリソン的な柔らかでラフなポップンロール#。微妙に移り変わる曲調がとても心地よくて好きだ。#7「Dreams Shine Through」は子守唄のような素晴らしいメロディが絶品。この手の感動的なメロディアス#を書かせたらニール・イネスは天才的。続く#8「Busy Day」もカーペンターズやビージーズを引き合いに出したいほどの王道路線の#。#9「Three Piece Suite」、壮大なストリングスで始まり一気にテンポアップ→ムーディーにテンポダウンとこの繰り返し。ちょっとプログレぽい。僕なんかスパークス辺りとも重なりそうだなと勝手に思ってます。で、このまま繋がってラストの#10「La Vie En Rose」へ。ドリーミーな感じは加速。フックを効かせたサビはに盛り上がって・・・終了。でもこのアルバムはコレで終了ですが、さらに3rd『The Innes Book Of Records』の#1「Here We Go Again」への流れも違和ないですね。是非とも。ニール・イネスの代名詞(ラトルズのイメージ)であるパロディ部分はあまり盛り込まれていないアルバムですが純粋に彼の書く良い曲を聴く事の出来るアルバムです。